Shared Valueは個人個人がCOMPASSで業務をする上で常に意識的に大切にしようとする(ことが明示的に推奨されている)価値観であるのに対して、Style(組織風土)は個人ではなく組織全体で育み大切にする空気のようなもの、言わば「それは口にするまでもなくCOMPASSでは大事な価値観だよね」という組織として当たり前の感覚の共通認識と定義しています。

2012年の創業以来、様々な組織の変遷を辿ってきたCOMPASSですが、今後も変わらずに大事にしていきたい当たり前の感覚の共通認識を3つ(Openness・Flexibility・Well-being)記載します。

Openness(透明性)

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COMPASSが大切にしていること、それは、情報の透明性の高さです。組織がパフォーマンスを発揮するために、情報の透明性は重要な要素です。なぜなら、情報の透明性が高く、メンバーに見える形で物事が決まっていくことで、戦略に対する納得感が醸成され、組織に対する信頼が生まれるからです。この信頼は、メンバーに安心感を与え、モチベーション維持にもつながります。また、すべてのメンバーが同じ情報にアクセスできることは、一人ひとりが自発的に課題に気づき、解決していこうとする基盤となり、課題発見/解決のスピードアップにもつながります。そして、新たに参画する人も同じ様に情報にアクセスでき、組織内で情報の格差が生まれないことで、組織拡大にも弾力性をもって対応できます。

例えばCOMPASSでは、財務諸表が全て公開され、他部署のミーティングはもちろん、取締役会や経営会議も含めて議事録もいつでも閲覧できるなど、個人情報を除くおおよそ全ての情報に誰でもアクセスすることができます。メンバー全員が同じ情報を土台としてやりとりができるためコミュニケーションも活発で、ミーティングの場に限らず、SlackのオープンチャンネルやGatherでも日々建設的な議論が展開されています。また、全社イベントやクラブ活動、シャッフルランチなど交流の場が多く存在し、フルフレックス×フルリモートながら近い距離でコミュニケーションが行われ、困っている人にも誰かがさっと手を差し伸べることができます。

情報の透明性が高く、互いに助け合いながら活発な議論ができるからこそ、メンバーは納得感をもって柔軟に業務を進めることができるのです。

Flexibility(柔軟性)

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COMPASSの各チームは、戦略の実行や日々のオペレーションにおいて常に改善・最適化を図ることに対する意識が高く、メンバー一人ひとりが現状を変化させることに柔軟な意識を持ち合わせています。また、マネジメントが意思決定していく中でも、納得感の形成を大事にしており、変化に対する納得感の形成をしやすい柔軟な組織風土が根付いています。

例えば、COMPASSでは3ヵ年の中期経営計画を立て、年度ごとに1ヵ年の目標と事業戦略を設定するのですが、市場環境に変化があればたとえ期中であっても大きな戦略の方向転換や組織体制の変更が行われます。既存のプロダクトやサービスを廃止し公教育に一本化する方針転換や、年に複数回にわたる部の統廃合等の組織変更が行われてきました。これらは時として組織内に混乱を招くことはありましたが、互いに対する信頼や尊重の上に成り立つ柔軟な組織風土が社内での納得感の形成を容易にしてきました。

また、プロダクトの進化を見据えて最適なテクノロジーを開発環境に組み込んだり、業務の効率化やコミュニケーションの活発化を図るために新しいコミュニケーションツールを試してみたり、日常的にも積極的に変化が取り入れられています。取り入れた結果、自社の開発環境に合わなかったり、活用率が上がらず廃止になることもあります。結果の如何に関わらず、現状に満足することなくCOMPASSで働く一人ひとりが変化を柔軟に受け入れ、自由と責任のもとでミッション・ビジョンの達成に取り組んでいます。

Well-being(身体的・精神的・社会的に良好な状態である)

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Well-beingは身体的・精神的・社会的に良好な状態であることを意味する概念です。世論調査企業のギャラップ社はWell-beingの要素として上記の5つの項目を定義しています。COMPASSでは、メンバー一人ひとりが身体的・精神的・社会的に良好な状態であることが、福利厚生としての観点だけでなく、組織のパフォーマンスにプラスの影響を与えると考え、この5つの項目の向上に会社全体で取り組んでいます。

一般的な企業の経済活動では、易きに流れてWell-beingを損ねる判断をしてしまうことが珍しくありません。例えば、「迫っている締切を徹夜してなんとか間に合わせる」などは多くの人が経験があると思います。1回の徹夜であれば身体を壊さないかもしれませんが、締切を徹夜して間に合わせるということが、組織の当たり前の共通認識となって頻発するようになれば、健康状態を維持することが難しくなるでしょう。メンバーに欠員が出れば組織のパフォーマンスは悪化します。こうした状況を防ぐため、COMPASSではメンバー一人ひとりが身体的・精神的・社会的に良好な状態であろうとすることが当たり前だと考えられるよう様々な取り組みを行っています。